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活動経緯

2009年11月18日 伊藤副代表世話人が講演
患者の声・協議会を紹介 米国製薬協セッション

 患者の声・協議会副代表世話人の伊藤雅治氏(日本慢性疾患セルフマネジメント協会理事長)が11月18日、東京・丸の内のホテルで米国研究製薬工業協会が主催するインフォメーション・セッション「医療における患者の役割」で講師に招かれ、「患者団体と政策決定プロセス」と題して講演しました=写真。
  伊藤氏は、前職の厚生労働省医政局長や東大医療政策人材養成講座2期生として参加した体験を踏まえながら、「日本のこれまでの医療政策は、サプライサイド(医療提供者側)に偏り、患者側の声を反映しているとは言い難い」と述べました。具体例として、2006年の大規模な医療制度改革を挙げ、厚労省の医療関連の審議会には患者代表が一人もいない審議会があること、意見聴取やパブリックコメントの募集もしないまま政策決定に至る場合もあることなどを挙げました。そのうえで、患者団体の有志が集まって結成された「患者の声を医療政策を反映させるあり方協議会」(患者の声・協議会)の設立経緯や活動内容を紹介。同協議会が継続実施している勉強会への参加を呼び掛けました。
  講演後の質疑応答では、「勉強会を地方でも開いて欲しい」という要望が出ましたが、同協議会の財政が厳しいことから、伊藤氏も「ご要望にお応えはしたいのですが…」と苦笑いでした。(世話人・本間俊典)